こんにちは、別邸 福の花です。
「魂消る」という言葉があります。読み方は「たまげる」。魂が消えるほどの思いから、「驚き」という意味で使われる言葉です。もともとは「魂消る(たまきる)」という言葉で、その意味は「怯える」で使われ始めたのは鎌倉時代。その後、室町時代に今も使われる意味に変化していったそうです。
時を経て今は21世紀。山口県の日本海側、萩や長門ではこの「魂消る」という言葉を用いた、とある農作物があります。それが、今回の主人公、「萩たまげなす」です。
どんなところに魂消るかといいますと、それはその大きさ。
長さは約30センチメートル、重さは500グラム以上、スーパーなどに売っている普通のナス3~4本分の大きさを誇ります。見た目だけじゃないのがそのおいしさ。甘い皮に、しっかりとつまった実、きめ細かな肉質。また、ナスの中でも糖質が高い一品です。ナス料理の定番、焼きなすやお浸し、和洋中・調理法問わず味わうことのできる存在感に、魂消ること間違いないでしょう。
そんな「萩たまげなす」の始まりは昭和初期。その原点は長門市で栽培されていた「田屋ナス」という品種です。その後、おとなり萩市へ種が伝わり、栽培が始まったとのこと。いったん栽培が滞る時期もありましたが、平成15年に復活した歴史を持ちます。
百聞は一見に如かず。少しでも興味を持っていただけたら、実際に見て食べてみて、「魂消る」瞬間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/gyosei/kanko/bussan/01nousan-y.html